そんなことはあまり期待されていない気もするが、一応バリ情報も少し。
まず、昨年末の領事館ニュースから。
バリ島で住民数人が狂犬病で死亡しています。
(抜粋)
1.動物由来感染症
犬、サル、げっ歯類(注)、鳥類をはじめとする動物との接触によって人が感染する病気(動物由来感染症)です。
(1)狂犬病
狂犬病は、感染動物(主として犬)に咬まれることよってその唾液からウイルスに感染し、長い潜伏期の後に発症します。発症すると、有効な治療法は無くほぼ100%死亡します。世界における死者数は毎年5万5千人といわれています。
我が国では、海外で犬に咬まれ帰国後に発症し死亡した事例が平成18年に2例報告されています。
感染しても、ワクチン接種等による治療を直ちに開始することにより狂犬病の発症を防ぐことができます。
○インドネシアのバリ島で狂犬病に感染した犬が確認され、犬に噛まれた住民数人が狂犬病で死亡したと報告されていますので、御注意ください。 こ、怖いからっ。この後も、バリ島で狂犬病の死者が出たというニュースは続いている。
今回、後半サヌールのホテル滞在中に、近くの海岸を散歩する機会があったのだけど、いるいる、野犬がわんさと。特にこの辺りに多いらしい。狂犬病のニュースは聞いていたので、思わず身じろぐ。それでなくても、皮膚のただれが痛々しい、ひと目見て触るのはキケンだと感じるような犬が多かった。
それでも放置されている犬たちは、当然命を連鎖させているわけで。海岸には生まれたての子犬たちも。

またもや無策な政府にいらだちつつ、彼らが健やかな生を全うできることを祈らずにはいられない。
そしてもうひとつ、3月はじめの領事館ニュース。
バリ島(インドネシア):ニュピ祭における注意
1.ニュピ祭(釈迦暦新年)とは断食と瞑想に専念するバリ・ヒンドゥー教徒の精神修養の日のことで、2009年3月26日(木)のニュピ祭には、バリ島では火や電灯が一切使われないほか、飲食店や商店などの営業が禁止され、外国人も様々な制約を受けます。
2.バリ州政府は、このニュピ祭が円滑に実施されるよう、外国人に対しても理解を求めるとともに、以下の内容の通達を発出しました。
(1)3月26日(木)の午前6時(実際には26日の午前0時頃)から翌27日(金)午前6時までの24時間、外出、移動、車両の使用、火と電灯の使用、及び娯楽など静粛を妨げる行為を禁止する。
(2)バリ島のングラ・ライ国際空港においては、国内線・国際線ともにトランジット便及び緊急着陸便を除き、全ての離発着を禁止する(乗客の乗降は認められず、トランジットの乗客及び航空機のみが空港の使用を許可される。)。
(3)バリ島に出入する船舶に対するすべての海運サービスの提供を禁止し、海港を閉鎖する。通りにはひとっ子一人歩いておらず、街は静寂に包まれる。聞こえてくるのは、虫や鳥の鳴き声、寄せては返す波の音だけ…。
そんな日、ちょっとあこがれる。
外国人は、さすがに断食や電気を使わないことは強要されないが、
ホテルから一歩も出ることができない。それでもバリのホテルは、敷地内で十分楽しめるようになっている。仕方ないとあきらめて、ホテル内の庭やプール、スパでのんびり過ごす一日は、ついせかせかと観光地や有名店を回ってしまう日本人には、最高の贅沢かも。
実際、この一見不便なニュピに合わせたツアーもあるらしい。
飛行機の離発着さえ禁じてるので、きっと経済的には損失もあるのだろうが、なくなってほしくない儀式だなあ。
つか、思い切って日本も年に1回ぐらいやらない?
残念ながら(?)、私たちの滞在はニュピにはかからなかったので、大きな影響はなかった。買出し部隊が行列↓による大渋滞に巻き込まれた以外は。

ただし、ニュピはサカ暦によるもので、この時(3月23日)はもうひとつのウク暦による、日本のお盆のような行事とも重なっていたので、この行列がどちらのものかはわからない。
バリの一年は、儀式的行事に明け暮れる。海岸の祭壇で、静かに祈りをささげる親子。

神の住む島といわれるバリ。
ヒンドゥーの神は、この小さな島で何を思うか。
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