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笑門来福ジャワ島日記

5児の母のインドネシア通信
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  [ 万病を治す少年 ]
2009-02-22(Sun) 17:29:59
インドネシアでは、霊魂とか呪術とかいうものがまだ普通に信じられていて、いや、日本でもスピリチュアルなものを信じている人はたくさんいるけれど、ここでは、たとえばいろんな事故や現象が『悪魔の仕業か!?』と堂々と新聞の見出しになるくらいに信じられていて、その手の話題には事欠かない。

その中でも最近大きな話題になっていたのがこちら。

ポナリ君

簡単に説明すると。
ある日落雷を受けた9歳のポナリ少年。気がつくと頭の上にたまご大の石が乗っかっていた。その石をつけた水を飲むとあら不思議、あらゆる病気が治ると言う。うわさを聞いて近隣から5万人が殺到、将棋倒しや体調不良での順番待ちが原因で、4人が亡くなった。
というニュースである。

ああ。ため息しか出ない。

私はどちらかというと現実的な人間で、あまり信心深くもない。
でも、彼らの行為を笑うことなど決してできない。彼らの信心の背景に、圧倒的な貧しさがあるのは明白だから。

私たちの行く近代的な病院は、軽い風邪で行っても20~30万Rp(約2~3千円)はかかる。田舎に住む人は、医療技術も確かでないローカルの病院でさえも、行くことすら容易でない。重い持病の治療など望むべくもない。
が、この少年の出す水は、千~5千Rp(約10~50円)で飲めたという。貧しい人たちが何日も並んででも、他人を押し倒してでも、すがりつきたくなるのも無理はない。

数日後、この事故にあたり、ポナリ君の家を訪れた保健関係のお役人(確かかなりえらい人だった)のコメントが、また新聞に出ていた。いわく、
「彼の家から水を送るパイプを引いて、近隣の診療所につなげばよい。」

ああ。さらに深くため息。

私はどちらかというと現実的な人間で、あまり信心深くもない。
でも、何かを信じることが、時に想像以上の力を与えてくれることがあることはわかる。「病は気から」という言葉だって、まんざら嘘じゃないと思う。
それに、何にせよ人が信じているものを頭から否定することなど、誰にもできようはずがない。

がしかし。それとこれとは違う気がする。

せめて指導的立場にある人には、もう少し科学的な思考力と医療先進諸国から学ぶ向上心を持ってほしいと思ってしまうのは、私が日本人だからだろうか。
これもまた、先進国の人間の思い上がりだろうか。

いずれにせよ、これが同じ21世紀、同じ地球の現実であることは間違いない。
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COMMENT

  +
暑い中、並んで待って死んじゃうんだもんね、本末転倒だ。
最近は死因トップが下痢では無くなったと聞いてる。
これだけ人の住むエリアがバラバラで交通網の発達してない国でも少しずつは良くなっているのかな・・・
聞いた話を書くと口蓋裂ってあるじゃない?
日本だと生まれてすぐにミルクも飲めないからって当たり前に形成治療するよね。誰のせいでもないし、そんな事言ってる場合じゃない。
だけどね、未だに母親のせいにされて子供を成長するまで隔離してたりするんだって。
それでもテレビで治療すれば良いって放映して、田舎の人まで慌てて"治して!"って電話してきて大反響だったんだって。
テレビ・ネットぐらいはどこでもあるから情報を正しく伝える事で少しは変わるんじゃないかな?
好奇心をあおる映像が多くて、科学的な説明や解決策が少ないマスコミにも問題ありだと思うんだよね。
b y kana | 2009.02.22(21:53) | URL | [EDIT] |
  +
“藁にもすがる想い”その気持ちよく判ります。
しかしここではお金を払ってしっかりした樹にすがったつもりでも、結果は???のことが多いです。はぁ~
b y りかこ | 2009.02.23(14:59) | URL | [EDIT] |
  +
八戸の地盤は、もしかしたらアジアに通じるものがあるかもしれません。

科学的根拠を求めすぎて、見失っているものもある気がする先進国の構図が、見え隠れするように思うのは、私がかなりアジア化(後退しているとは思いたくない自分がいる・・・)しているからかな?

この少年にとりまいた人々、メディアの信じられないほどの信心深さには、哀れな気持ちさえ抱くけれど、この人々の裏にある心のすがりには、大きな愛で包みたい気もする。
解決しなければならぬ問題、ではない気がするよね。

先進国には先進国の考え方があり、
後進国には後進国の考え方がある。

インドネシアやタイや、チベットなどの歴史深い、濃いアジアの空気が吸いたいですぅ。
b y あゆみ | 2009.02.23(16:24) | URL | [EDIT] |
  + Re: kanaさま
まったくです。
日本人だってインドネシア人だって、「健康で幸せに暮らしたい」という気持ちは同じ。その気持ちは当然だし、無知は彼らの責任じゃない。
だからこそせめてマスコミや政治家には、自分たちの仕事のありようによってこの国が変えられるのだというくらいの、使命感と責任感を持って臨んでもらいたい。やたら購買意欲や焦燥感ばかりあおるようなCM多すぎよね。
って本気で腹が立つのは、この国が好きになってるかららしいよ。
b y みわ | 2009.03.02(09:41) | URL | [EDIT] |
心から、お疲れ様~~~~。
子どもが病気をすると、何もかも「子どもの健康」あってこそだと痛感するよね。そのためには何でもする、と思ってしまう。
一日も早い子どもたちの回復&りかこ完全復帰を待ってます。
b y みわ | 2009.03.02(09:45) | URL | [EDIT] |
  + Re: あゆみん
そうだねえ。
全身に管をつながれて生き長らえるのと、ポナリ君の水を飲んで死んでいくのと、どっちが幸せかなんて、誰にも決められない。

この国は、医療や福祉、教育の水準は低いのに、マスコミや製造業は発達している。この事件も連日ニュースで取り上げられてたし、でないと5万人も集まらない。そのバランスの悪さは、急激になだれ込んできた資本主義、商業主義の弊害なのかも。

なのでこの街にはすでに、あゆみんの求める空気は流れてません、たぶん。あるのは、世界最悪とも言われる排気ガスと、出口を探して混乱するアジアの底知れぬエネルギー。

私が警戒するのは、それが科学にしろ信仰にしろ、盲信してしまって自分で考えないこと。そして、自分の頭で考えるためには、まず最低限の生活(命の安全、衣食住)が保障されていることだと思う。
施政者には、そこにこそ心血を注いでほしい。
b y みわ | 2009.03.02(17:18) | URL | [EDIT] |

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